夜風に当たりながら近所の公園――― 一ツ橋公園 ―――で、俺【神谷 幸村】は小さな滑り台の上で周りを飛び回る蚊を一匹一匹仕留めながら深い溜息をつく。

「まさか、その名前がこんな場所で出てくるとは―――」

驚愕を経て、呆れがこの件に加担してしまったことを深く後悔させてくれる。

普段登ったりしない滑り台の上から見る公園は、思っていたより見晴らしがよく、夏という季節の割に冷たい。

深夜の公園には当然の如く人影はない。

だからこうやって恥じることなく、こんな場所に堂々と登っていられるわけだけど。

空を見上げても星は見えない。

でもちょっとだけ空が近くに見えた。

俺達にとって彼という存在はそんな”ちょっと上”にいる人物なのかもしれない。





―――― 遠藤 雄一郎







約700年前、応仁の乱の後、日本は戦乱を極めた戦国時代に突入した。

室町幕府によって確立されていた一世代前の権威が否定され始め、名ばかりの大名を押し退け上位階級へとのし上がる下克上の時代。

奥州の戦国大名として圧倒的な力を世に見せつけた伊達氏もその時代の波に乗り、世に出でた一族である。

そして伊達一族の集大成ともいえる”独眼龍”こと【伊達正宗】の宿老に【遠藤宗信】という男がいた。

宗信は若干17歳で家督を継ぐと正宗に重用され、文禄の役ならびに数々の戦で偉勲を立てている。

その遠藤宗信の子孫にあたるのが【遠藤 雄一郎】である。

世界各地にいる異人種多文化の夢魔狩りでも、その男の名は知れ渡っている。

雄一郎は【Concealed Technology】の発現理論を立てた唯一の学者である。

「一般的に芸術は視覚、聴覚、に訴えるものとされているが【Concealed Technology】は触覚に反応して機能するものが全である。

技術の有無は状況により判断が難しく、故に状況が重なりさえすれば全てが隠された技術の対象となり得る。

現在日本では正式なもので警視庁上級権力者の持つ日本刀【霧隠レ】のみ確認されている。

これは所有者の意思に刀が共鳴しているからだ。

人間は意思を脳からの電気信号によって身体に伝えているが、その微弱な電気信号に何らかの変化が生じることで能力が発現する。

そして、その何らかの変化とは何なのか。

世界各地の夢魔狩りの人数に対し、兵器所有者は1厘にも満たないが、所有者には複数共通点がある。

”幼い頃に精神異常と診断され、夢魔狩りと接点を持っている”。

これがどういう意味か、この文章を読む者には理解できるだろうか。

結論から言おう。

”芸術兵器は【夢魔】にしか扱うことはできないのだ”」

要約すると、こんな感じだったはずだ。

そして、夢魔狩り達は彼を追放した。

仲間を疑うなど、組織内ではあってはならないことだったからだ。

その頃から完全な組織となっていた夢魔狩りの社会からは一時その名は忘れ去られていた。

しかし、10年前死去の知らせから再びその名は狂言師という代名詞付きで蘇り、今回の”緑の葉”で危惧へと変わる。

「”狂言師”」

はたして彼はそうだったのだろうか。

確かめる術を持たない組織の連中の焦りと妬みだったのではないだろうか。

芸術兵器を持つものは限って上級階級への昇進を果たし、”暴”などは根底から凡人とは異なる。

そういう凡人にとって、彼の存在を表では非難しつつも、裏では随喜するものだったのかもしれない。

しかし、仲間を裏切ってはならないが基本概念の組織では、彼は狂言師という汚名を着せられたまま裏の世界を歩き続けるしかなかったのだろう。

「ふぅ・・・」

息を吐き、俺は滑り台を降りて夜空を見上げる。

「アンタの尻拭いさせられるんだ、ちゃんと見てろよ”師匠”?」

それは赤い月が天空に聳える、蒼黒の夜。











個展会場となっている区民文化ホール内のイベントエリアには数々の絵画と共に今回の防衛対象でもある”緑の葉”も並べられている。

イベントエリア自体の大きさは大したことはないので守りやすいのだが、それがホール中央に設けられているため”防波堤”が立たないのだ。

相手は四方八方、自由な位置から獲物を狙うことができる。

各入り口に人員を配置したところで容易く突破されるのがオチ。

ならばイベントエリア前に全戦力を投入するのが得策である。

・・・・と、相手が普通のコソ泥ならそれで通用するのだが、相手は残念ながらコソ泥でも人間ではない”化け物”である。

そんな者相手にたかが公務員を相手させたところで手刀一発、それまでだ。

だから私――――【獏羅 香織】は邪道に走る。

レンレイの目的が”緑の葉”ではなく、”緑の葉に取り憑いた夢魔”であるならば彼はその邪の道に応じてくれるはずだ。

私の周りには、いつもいる筈の警官達はいない。

真っ暗闇のエントランス、緑の葉を抱えた私はそこにいる。

そして彼も―――。

「こんな夜更けに泥棒猫発見」

クスクスと笑みを湛えたレンレイが闇からその身を現す。

「その”緑の葉”渡してもらおうか?」

「何故?」

そう聞くと彼は驚いた表情と共に笑みを絶やした。

「どうしたんだ、いつもの殺気が今日はないぞ?」

「どうしたもこうしたも・・・疲れただけよ。アンタは私にスリルと恐怖を与えてくれると思っていた。でもそれは違った」

そう、違ったのだ。

「あの日、私が初めて夢魔を見た日。私の世界が変わった。地面に突き立てられた拳、学校を倒壊させた赤い光・・・翌日の元通りの学校を見たときはゾクゾクしたわ」

スリルと恐怖。

常日頃、私が追い求めていた感覚。

「取引よ、レンレイ?」

それが目の前にあるのに、指を咥えて諦めるなんて絶対にできない!

そして私は呪文を唱える。





――――私に夢魔と戦わせなさい









「やなこった」

「なっ―――」

刹那、レンレイの殺気が膨れ上がる。

と同時に彼の姿が消えた。



―――後ろっ!?



私は身体を反転させながら飛んだ。

エントランスは1階から3階まで吹き抜けになっていて、私はその2階へ着地する。

しかし、すでに彼は目の前にいた。

ごぅっと空を斬りながら横薙ぎに振られる蹴りを鼻先ギリギリで回避し、地を転がりながら体勢を立て直す。

「(”緑の葉”を持ったままじゃダメだっ!)」

抱えたままの額をどうしようか迷っている間、レンレイは間合いを詰めると神速の一打を放ってくる。



―――――DANAE



私の心を殺したあの一打。

間違いない、彼は私を殺す気だ。

そう思うと、どうでもよくなった。

無意識の内に私は緑の葉を手放していた。

予期していなかったのだろう、回避すると思っていたのだろう。

私は諦めた。

そして、拳は止まらない。









その時、世界がズレた。















【拒界】。

俺達、夢魔狩りとしての俺――――【レンレイ】はその場所をそう呼んでいた。

そもそも、そこがどんな場所なのか・・・それを説明しなくてはならない。

その世界・・・普段の日常を”空間”と称すなら、【拒界】は”異空間”ということになる。

しかし、空間を”世界”と称するならば、その場所は”仙境”といっていい。

壷中天(広辞苑で調べてみよう)の中とまではいかないが、その地が望んだ姿がそこにはある。

枯れかけた木々がそこでは青々しく揺れ、澱んだ空気が清清しい。

”目に見える変化は無い”もののそこは確かに”違っている”のだ。

物理的かつファンタジーな話をすると、この場所は現実と天国と地獄の中間に存在している。

普通の人間が想像する上から天国、現実、地獄の図は間違いとは言わないが、少しズレている。

実際は三角形なのだ。

3つの世界が対等に位置することで互いのバランスを保っているのである。

各世界同士の境目(つまりココ)では何をしても許される。

現実の”法”など存在しないし、天国の加護があるわけでもなければ、地獄の刑罰などもってのほかだ。

全てが平等でいられる世界、ここはそんな場所なのだ。

とまぁ、こんな説明は今必要じゃないか。

要点として抑えておいてほしいのは、ここが現実世界の風景と何ら変わり無いということと”建物が半壊しようと現実には影響を及ぼさない”という2点のみだ。

「まいったな」

俺の最速の一打は”緑の葉”を砕いた。

これがこんなたった一行で表して良いものなのか迷いもしたが、今はそんな事も言ってられない。

額の傍ら、気を失ったお姫様が倒れている。

俺の拳が紙一重で届かなかったのが不幸中の幸いか。

「・・・で、これが不幸中の不幸ってやつ?」

俺は地に伏した獏羅の手を引いて、全力で飛んだ。

場所は先ほどと変わらぬ文化ホール、エントランス2階。

ヒトの気配は俺達のみだだが、化け物の香りが空気に染み付いている。

「夢魔とは・・・」

己が眠り潜む苗床―――夢魔王の時は銀時計だった―――が危機に晒された時、もしくは破壊された時、”それ”を捨て、新しい苗床を探す生き物。

よって今、緑の葉を破壊され、潜んでいた夢魔は新しい苗床を探すために姿を現す!

エントランス一階に着地して俺は近くの支柱に獏羅を預け、再び翔ける。

暗黒が支配するホールを天国から差し込む光のみが照らしてくれる。

支柱に横たわる獏羅に背を向けて前方、20m。

「あれが―――――【ガウディ】」

頭部は虎、鋭い眼光と剥き出した牙に敵意は無いものの、その2つは俺を退かせない。

そして、首から下は屈強な男の肉体、それを覆う皺1つ無い純白のタキシード。

その体躯に似合わぬ慎重な足取りでゆっくりとコチラへと歩んでいる。

「昭和時代の人気プロレスラーかよ」と普段なら笑い飛ばしてやるところだが、なにぶんアニメとは訳が違う。

その歩行に隙は無く、近付けばその肉体と本物の牙で砕かれてしまうだろう。

まぁ、何にしろ、このまま接近を許せば死んじまうんだがな。

「山林・・・・いや、自然界そのものを形にしたような――――夢魔」

真っ直ぐだ。

何にでも真っ直ぐで、真摯で、公平で、平等で。

夢を食い荒らしヒトを消し去る無遠慮な夢魔とは違う、意志と信念を持った夢魔だ。

「φさん、早く来てください。じゃないと俺――――」

先にコイツ”殺しちゃう”かも♪

「いっくぜぇ♪」











【ガウディ】――――それが我が名か?

確かめようとも思ったが、眼下の男は聞く耳を持たぬだろう。

それはこちらも同じことだ。

現世に降りた夢魔が成さねばならぬことは生きるか死ぬかのどちらかである。

今重要なのは名の確認などではなく、死なぬこと。

あの男との約束を果たせず死ぬのは我が人生最大の汚点となるだろう。

「(それにしても・・・)」

獅子奮迅の拳撃。

電光石火の蹴撃。

音速を超える体捌き。

それそのものが光であるかのように全身が閃光を纏い、闇に白光の花を咲かせる。

白光は時を重ねるごとに数を増し、斬撃のように鋭く我が身を切り裂く。

「(何なのだ、この【白鬼】は!)」

凝らし見ずとも感ずる膨大な気と威圧感プレッシャー

放つ一打一打が我を追い詰めていくのを感覚ではなく体感で分かる。

黒眼墨染めの黒髪。

漆黒を身に纏う男は我と肉薄する寸前、変貌を遂げた。

殻を破るように、突然の変異に我は虚を突かれた。

千差万別の攻撃を奮う目前の白鬼。

白という色の通り、しかし、漆黒だった男は今も確かに白を纏い戦っている。

「(彼奴、もしや――――)」

刹那、矢の様に降り注いでいた攻撃が止み、眼下から白鬼が―――

「眼中に無いってか!? まぁ、確かにそうなんだろうケドよぉ!!」

消えると同時に顎へ、そのまま脳天まで劈くような破壊力を持って拳が放たれた。

宙を縦に浮遊する我への攻撃はまだ続く。

まさに機関銃。

秒速百二十発を超える音速の拳が全身を射抜くように放たれる。

一発一発に込められる気の量が半端ではない。

いかに我が頑丈とは言えど、この打撃の応酬を痛覚を無視して防ぎきるなど不可能だ。

拳の斥力に圧され、我が身は重力を感じることなく、この建物を支える柱を突き崩して止まる。

人間と戦い、地に伏す経験など無かった我にとってこれはなかなかに屈辱だ。

しかし―――。

「人外の者には幾度と無く膝を折ってきた」

我が身を吹き飛ばした白鬼。

瞳の色そのままに白妙の如き純白を誇る髪色。

全身を包むように輝く白光、それは気の具現化と呼ぶに相応しく彼の力の強靭さを物語っている。

そう、この白鬼は・・・。

「(我と同じ【夢魔】か)」

ならば。



「今日は退かせてもらおうか」



その言葉に白鬼は眉を顰める。

気にせず我は言う。

「まだ死にたくはないのでな」

勝てぬことはない。

実力的に言うならば白鬼と我は5分と5分。

無理して倒しておかなければならない理由も、運良く無い。

「ぁん? アンタを殺すのは俺じゃねぇ」

「なら、尚更だ。先にこの世界から抜けさせてもらおう」

「ちょ、おま、待てっ!」

引き止める声を最後まで聞かずに我は身を翻す。

生きなければならない理由など沢山ある。

今は誇りを捨ててまで逃げる時。

我は異世界の扉を開く。











物理的ではない、しかし感覚下で我は現代へと戻ろうとしている。

静止を迫る白鬼の声を背に、我は再び本当の”地”を踏みしめた。

白鬼とそれが連れていた娘がここにはいない。

彼らがいた三世界の狭間とは違う、地上。

”狭間”で折れた柱はここでは折れておらず、白鬼の拳によって割られた我が苗床”緑の葉”も2階のどこかに転がっているだろう。

しかし、それも必要ない。

額に潜んでいることが知れた今、新しい苗床を探さなければならない。

有能な夢魔狩りから身を守るためには、早急にこの地を離れなければならない。

赤光の月に照らされながら、我は歩む。

新しい大地を求め――――













――――Le sang qu'il disperse, plein mois鮮血散らす満の月――――







その空間にとって異質ともいえる無邪気な声。







――――Beaucoup qui elucident l'obscurite, vous gazouillez数多の闇を照らして囀るは――――







それが雀の様に妖艶な歌声だと知れるよりも早く。







――――Les echos de ciel hauts le beuglement d'Asura天高く響く阿修羅の怒号――――









その者は姿を現した。

それは、魔王。

地獄より出、死を知りすぎた悪魔。

身に纏う瘴気が白鬼とは比べ物にならぬ程、厚く濃い。

世界が歪曲して見えるほど、その者の力は顕現されたものだった。

身の毛も弥立つとはこの事か。

顔半分を覆い隠す黒髪、しかし、その隙間から覗く瞳には圧倒的な殺意と絶対的な野望が込められている。

褐色の華奢な体躯からは想像できない程、この者の内から滾るように漏れる憎悪の念は凄まじい。

死という言葉だけを連想させられる戦慄の象徴。

生とはこれほどちっぽけな物であっていいのだろうか。

あっていい筈が無い。

もしそうなら私があの男との約束のため生き続けてきた300年は何だったのだ。

「我を・・・・・・・殺すのか?」

喉が渇き、内臓ごと吐き出してしまいそうな嘔吐感の中、虎口から発せられる声は震えていた。

いや、我はそう言ったつもりでも金魚の呼吸のように口を開いては閉じると、滑稽な姿を見せただけなのかもしれない。

それは肉体的にも感覚的にも我の身は誇張などではなく真の意味で敗北を意味していた。

「何を怖がっているんだい?」

魔王は囁くように言った。

「キミ達によって喰われた夢や希望は”この程度の恐怖”と同等の価値だとでも?」

刹那、左肩が楽になった。

ゆっくりとそちらへ眼を向ける。

「ガ、ガァッアア・・・・・・・・」

魔王はその場所から動いていない。

それなのに我の左肩から下は綺麗に無くなっていた。

霧のように血風が噴出し、絨毯が真紅に染まる。

「彼女の夢は”この程度の恐怖”と同等だとでも?」

「お、おま、オマエ、お前は一体・・・・・」

「質問には」

そして、今度は右肩が―――――。

「答えたほうがいい」

魔王の声は我の背後。

生きるということがこれほど苦しいことはなかった。

そして、死を渇望する日が来るとは思わなかった。

友よ、我は約束を果たせそうにない。



「すまな――――」











――――Ainsi, le mot estそう、その言葉だ――――















月明かり、血風の中、首から上と上肢を失くした我が身を眺めながら、我の意識は永遠の闇へと誘われる。

生の呪縛から放たれ、我は暗闇の中で友の姿を見た気がした。

我が友・・・遠藤 雄一郎よ。

我は果たすことができなかった。

そうだ、お前の娘【ゲルニカの少女】に片時の自由をも与えることができなかったんだ。

すまない。





そしてゲルニカ恐怖と絶望を背負う、未だ見ぬ美しき姫よ。

キミはいずれ、その宿命から逃れることができなくなる。

それまで・・・・それまでは笑って生きろ。

ゲルニカに染め上げられるまで、笑って生きろ。

雄一郎はキミを愛していた、そう・・・愛していたんだ。

























その後のことを隣人【φファイ】は、ただタイガーマスク【ガウディ】が死んだということ以外の多くを語ってはくれなかった。

気絶し眠ったままの獏羅は文化ホールのイベントホールの中、2階のエントランスに無傷で残っていた”緑の葉”と共に放置しておいた。

形としては「レンレイの手から作品を守りきった」のだから眠ったまま発見されたとしてもお咎め無しだろう。

兎にも角にも、夏休みまで二週間を切った夏の日。

その日の出来事は俺達に大きな変化を与えた。





例えば俺―――【神谷 幸村】は視聴者の皆様に”正体”を明かすことで伸び伸びと後ろめたさを感じる事無く生活を送ることができるわけで。



φは全く関係ないが何故か唐突に料理にハマりだし・・・・・。



我が家のプチ居候人・薫さんは、その料理の味見係―――φと薫さんは酒飲み仲間だ―――となり・・・。



椿山荘にお姫様のような住人が増え・・・。



その姫こと【ゲルニカ】は、ガウディが死んだことにより、”美しきもの”の呪縛が解かれ、感情が生まれつつある。

薫さんは何の追求もせず彼女を受け入れ―――ゲルニカは俺の家で生活している―――面倒を見てもらっている。

彼女の笑顔を見られるのはいつなのだろうか、楽しみだ。



そして、今回一番の変化―――と、言っても俺の中でだが―――を遂げたのがクラスメイトである【獏羅 香織】。

彼女は俺が”拒界で緑の葉を破壊した”際、行動を共にしていた。

拒界とは三世界の狭間。

普通の人間は踏み入ることができない領域であり、現世からは”夢魔”しか立ち入ることができない。

さてさて、勘の良い視聴者の皆様はお気付きだろう。

彼女は――――――。










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